前日ゴールできなかったせいで、三重県縦断の旅は半日延長された。この小さな計画のズレは、私に忘れられない感動を与えた。
【三重県東紀州地域②】御浜町~和歌山県新宮市の見どころ
私は今回の三重県縦断チャレンジに、6日間を用意していた。結果的に4.5日となったわけだが、これは成功と言えるだろう。
思い返せば3日目に尾鷲市へ向かう苦境の中、今回のチャレンジを4日で終える決意をした。その決意を反故にするのはメンタル的にかなりキツかったのだが、諦める練習も必要だ。失敗を引きずらず、新しい課題に目標を切り替えられるのも役立つスキルとなる。
①御浜町エリア
御浜町は美しい。素晴らしい海岸の景色が続く。山の民には、波音や潮の香りが特別なものに感じる。美しかった。そして、旅の終わりが確実に近づいていることを実感させられた。
商店はあまりないが、道の駅七里御浜がある。大昔に塩ラーメンを食べた記憶がある。和歌山に行った帰りに立ち寄った。
紀宝町へ向かう道はかなり狭い。車に注意して通行したい。
いつもそうだが、旅やチャレンジの終わりには寂しさが伴う。いつかまた、ゆっくりこの土地を訪れたいと思う。だが、私がクレイジーランナーである限りはゆっくり旅をすることはないだろう。
②紀宝町エリア
紀宝町は三重県最南端だ。県境なので商店などは極めて少ないが、道の駅紀宝町ウミガメ公園がある。ここがマジでヤバい。ウミガメが可愛すぎるのだ。
300円で餌付け体験ができる。最初はそっけなかったウミガメさんたちだったが、お魚に気付くと4匹も集まってクルクル目の前を泳いでくれた。忘れられない経験だ。ちっちゃいサメなんかも飼育されている。ちびっ子も大喜びだろう。
立ち寄った際には、ぜひウミガメにお魚を食べさせてあげてほしい。忘れられない特別な人生経験になるはずだ。
③新宮市エリア
終わった、長い長い私の旅が。
和歌山県新宮市に入ると、わずか600メートルほどで熊野速玉大社に到着する。今回設定したゴール地点だ。初詣をさせていただいた。気分がいいので、お土産屋のおばちゃんに言われるままにお菓子を箱で買ってしまう。
寂しかった。スタート時には何も知らなかった三重県のことを、大好きになってしまっていた。
【まとめ】5日目、美しすぎる16.0km
県境なんて、たいていは何もないエリアだ。山と、峠道。たまに道の駅があればラッキーみたいな。
でも紀宝町は違った。本当に美しい。
都道府県横断チャレンジの中でガチ恋ランキングを作るなら、今のところ三重県がダントツでトップだ。いつかまた、必ず訪れたい。
【見れるで!】YouTube動画のご紹介
北半球イチ過酷とは大きく出たものだ。ほとんどの日本人がコタツに入り煎餅やミカンを貪り食う中、クレイジーランナーは吹雪の峠に立ち向かう。そんな男が、一人くらいいてもいい。
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