何度でもお伝えしよう。『エイズは決して他人事ではない。』
【恐怖】世界はエイズで深刻な状況になっている!
エイズがいかに蔓延しているか、保健所から頂いたパンフレット(長野県保健福祉部・感染症対策課発行)を基にお伝えしていこうと思う。データは嘘をつかない。しかし、いかに解釈するかは個人に委ねられる。この記事で得た情報で危機感を持つのか、安心材料とするのか。それはあなた次第だ。
【激ヤバ】エイズに関するデータを見てよ
世界におけるHIV感染者は2019年の統計で3800万人に達しており、毎年170万人増加している。そう、凄まじいスピードでHIV感染者は増加している。前回までの記事で『エイズは発症前に早期発見し、適切な治療を施せば一般人同様の暮らしもできる』とお伝えした。では、適切な治療を受けなかった場合はどうなのだろうか。エグすぎるデータを見ていこう。
①エイズは世界でどのくらいの人数をコロしているか
単刀直入に言おう。69万人だ。たった1年間で、ほぼ岡山市民と同等の人数がエイズで亡くなっている。凄まじい人数だ。
ちなみに世界では2030年を目途にエイズ流行を集結させることを目指して活動がなされている。HIV感染者がいまだに増加しているのは確かだが、新規感染者数のピークは1997年。25年も前に新規感染者数が減少に転じているのは事実だ。
②日本にはどのくらいのエイズ患者がいるか
日本のHIV感染者・エイズ患者の累計は31385人だ。(2019年時点)そのうち、2019年で新規に届け出があった人は1236人。
1236人のうち、すでにエイズを発症してしまっていた人数は333人だ。およそ1/4の患者がエイズを発症してから気付いたということになる。
エイズ患者の累計から算出すると、日本人の約4000人に1人の割合でHIV感染者がいるということになる。が、これはあくまで計算上の話だ。当然、感染に気付いていない人もいる。これはエイズ発症まで数年から十数年、顕著な症状がないことが大きな要因となっているだろう。
③長野県はなぜかエイズ患者が多め
私の住む長野県は、ド田舎なのになぜかHIV感染者・エイズ患者の届け出が多い。都道府県別の集計で5番目だ。1位が東京、2位が大阪なのは納得なのだが、愛知や神奈川などの都市部より多いのは非常に意外だ。
しかし、この数字だけでは真実はわからない。感染症対策が疎かという側面もあるかもしれないし、ちゃんとHIVの検査をしているから報告例が多いという考え方もある。
参考に、10万人当たりのHIV感染者・エイズ患者の人数を記しておく。
- 東京都 75.124人
- 大阪府 41.900人
- 茨城県 51.398人
- 沖縄県 28.080人
- 長野県 26.647人
書いてみて気付いたのだが、大阪より茨城の方が多いじゃないか!これは私の誤植ではない。が、元のパンフレットを作成した長野県健康福祉部が間違えちゃったのかもしれない。(人のせい)折を見て、電話して聞いてみようと思う。
【まとめ】エイズは今後も増え続ける
世界の新規感染者数が減少に転じているのは前述の通りだ。しかしその事実は、感染しないという保証をしてくれるわけではない。我々はいまだに、HIVウィルスに感染するリスクを確実に有している。
HIVが蔓延している地域の多くはアフリカだ。現在では検査体制や治療体制などが急速に整いつつあるが、長らく治療薬が高額であったこともあり感染拡大が放置されてしまった経緯がある。
日本のHIV対策は非常に恵まれている。検査が保健所でなら無料で受けられるうえに、いざ治療を受ける際の金額もそれほど高額にはならない。
ここまで読んでくださったあなたがHIVの検査に前向きになってくれたら、それ以上に嬉しいことはない。どのように検査を受けるのかは、以前の記事を参考にしていただきたい。
【次回予告】エイズにならないための最適解
誰もがエイズ患者になりうる危険性をもっていることはこの記事でお伝えしたつもりだ。では、どのようにHIV感染を防げばいいのか?次回は具体的なアクションプランについてご紹介しよう。
次回更新を待たれよ!
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