２５日間の歩き遍路通し打ち経験（２０２１年６月）を基に、歩き遍路難易度をご紹介します。
【歩き遍路難易度】第６０番札所・横峰寺（旧最難関札所）
心なしか、不安になる字体だ…
横峰寺のご紹介
60番札所横峰寺は、石鎚山系の北側中腹750ｍにあり、四国霊場の中では3番目の高さに位置しています。
林道が整備される前は、四国遍路最難関の遍路ころがしと呼ばれていました。
右手に剣、左手に星供の巻物を携えた”星供大師”が見どころです。
横峰寺の到達難易度
距離…C（距離がある難所です）
高低差…B（天狗王の山を登る）
休憩所…C（何もない距離が長い）
総合難易度…B（難所は今も健在だ）
【難易度評価】A（難しい）＞＞＞D（普通）＞＞＞G（かんたん）
パワプロ方式の７段階評価です。
それぞれ考察していきましょう。↓↓↓
①距離…C（距離がある難所です）
みきゃん、かわええやんか～。
５９番札所国分寺から６０番札所横峰寺までの距離は２７．０ｋｍです。
ですが、私は２９．６ｋｍかかっています。これは、横峰寺にアタックする前日に西条市で宿泊していることが原因ですね。ホントに２．６ｋｍしか差がないのか？と思うくらい遠回りをしています。
ですので、結果的に誰も通らないようなレアい遍路道を往くことになってしまいました。
美しい湖、黒瀬湖を経由して黒瀬峠に入りました。
バスでも行けるようですが、バス会社も隣のお土産屋さんも人の気配はありませんでしたね。繁忙期には営業されているのかな？
整備された平野林道を往きます。冗談抜きに、この料金所のおっちゃんと、林業のおじいちゃんにしか出会いませんでした。
けっこう寂しくて怖いかもしれません。民家はいくつもあったけど、そのどれもが朽ちていて、おそらく人の手から離れて久しいものでした。
この道を通る人はあまりいないと思いますが、通る場合は野犬に注意してください。います。（断言）
私も、次回はぜひ一般的な遍路道を通り、食べ比べしたいと思います。
②高低差…B（天狗王の山を登る）
綺麗だぜ～。
横峰寺への高低差は苦労すると断言してしまっていいでしょう！
冒頭で申し上げました通り、横峰寺への道はかつて、四国遍路最大の遍路ころがしと呼ばれていました。
現在は道が整備されているのでそこまではありませんが、山を登っていくこと自体は変わりません。
こんな感じで、場所によっては車さんはお金がかかるっていう事情があります。
私も通りましたが、ご安心ください。
歩行者は無料ですよ！料金所のおっちゃんと元気に挨拶しましたから大丈夫です。
歩行者を禁止していない有料道路の歩行に定評のあるクレイジーランナーであります。
そんで、私が登っていった黒瀬峠は見ての通り、天狗王が住んどんねん。
その天狗王の術にかかり、遍路当日はマジで幻惑されてんのかってくらい道間違えて往ったり来たりしてます。
気になる人がいたら動画で確認してほしいんやけど、そんなことより危険な問題がこの山にはあんねん。
あら、かわいいワンちゃんですね～！
ってアレ？？この子首輪してないんちゃうん？
そうなんです、野犬・ノラ犬です。四国にはいるって情報は見ていましたが、視認したのはこの日が初めてでした。
（鳴き声は誰もいないはずの横浪半島の山中で聞いてはいました）
この子は大人しくて、吠えもしませんでした。
真偽はわかりませんが、人慣れしている印象がありましたね。
でも、しばらくついてきたのはちょっと恐怖を感じました。
私の感覚では、興味をもって追いかけてきたのかなって思いましたが、彼の心が読めるわけではありませんからね。警戒しなければなりません。
この黒瀬峠では２匹の野犬を視認しました。
人がいない山を悠々と歩くワンワンは、とても優雅に見えましたよ。
別に威嚇されたわけでもありませんが、気を付けるに越したことはありません。
【万が一、野犬に噛まれてしまった場合】ご存じの方も多いかと思いますが、犬は狂犬病を持っている可能性があります。世界でも日本とオーストラリアには狂犬病はありません。しかし日本には過去に狂犬病が存在していた事実があり、現在それを封じ込められているのは徹底した予防対策の賜物です。日本国内では狂犬病が発生していないと言えますが、実は狂犬病での死者はちょいちょい出ています。それは、海外で犬に噛まれてしまった方が発症するケースです。（ほとんどがフィリピンで噛まれたケース）別にフィリピンが悪いとかではなく、世界的に見たら狂犬病の無い国の方が稀です。狂犬病が発症した場合、ほぼ確実に命を落とします。その症状も激烈。興味がある方はYouTubeでも狂犬病を学べるチャンネルがありますので参考にしてください。発症までの潜伏期間が長いので、発症する前に病院に行けば確実に発症を防ぐことができます。万が一犬に噛まれてしまった場合、必ず病院で診察を受けてください。クレイジーランナーとの約束だぞ！
③休憩所…C（何もない距離が長い）
国分寺からしばらくは、コンビニや道の駅がたまぁに出てくるくらいですけど、石槌山に登り始めてからは全く何もないと思います。
ノーマルルートにはいっていないので何とも言えませんが、インターネットの情報を見る限り、どのルートを往ってもエイドに困ることは間違いないと言えるでしょう。
山に入る前に、食料と水分を十分入手して往きましょう。重要です。
④総合難易度…B（難所は今も健在だ）
かつての四国霊場最難関札所は、道が整備されたとはいえ今なお難しい区間であることは間違いありません。
特に補給不能の距離が長いことに注意です。
香園寺を越えないと食料や水分の補給ができないことをお忘れなく。
【まとめ】宿泊地の選定も難しい問題だ
【当日のご様子】
【弾丸歩き遍路】20日目・西条市から新居浜市へ、横峰寺道黒瀬峠で天狗王に術をかけられ迷う（64番前神寺）【1200km】
私は西条市に宿泊し、そこから一気に新居浜市まで行きましたが、これは珍しい遍路の仕方です。皆さんがどんな遍路の仕方をしたか、よかったら動画のコメント欄に書いてみてください。参考にさせていただきます。
【オマケ】周辺の超おすすめスポット！
全く何もありません。（迫真）山の中ですから。
でもよく考えてください。その場所こそが最高の超おすすめスポットです。
厳しい遍路道を心ゆくまで体感しましょう。
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