どうもどうもね、クレイジーランナーの犬走タリオですわ。
2年近くマトモに動画を更新していないので、絶命したと認識している人も多いことだろう。
だが、生きている。(迫真)
軟禁されながら日々、過酷すぎる労働に従事している。日本縦断マネーを稼いでいるんだよ!!(半ギレ)
【クレイジー野球軍】ハマスタから11球団のホーム球場へ走って観戦する
この記事では、「横浜から他球場まで走って野球観戦する」という企画の実現性を検証する。
『なんでそんなアホなことすんねん!』という話ではあるのだが、私のチャレンジはほぼほぼ100%アホなことなので仕方がない。
言ってしまえば私の最終目標である、徒歩での「日本縦断3000㎞」や「カナダ横断6000㎞」も、壮大なアホなことだろう。
動機は、「やってみたいから」。ただそれだけだ。前からやってみたかった。
スタートはハマスタ、目的地は11球場
ゴリゴリの暗黒時代であるTBSベイスターズの頃からの横浜ファンである私である。スタートラインはハマスタで決まりだ。
横浜から北海道のエスコンフィールドや、広島のマツダスタジアム、福岡のペイペイドームまで走って観戦することを考えると、秒速で脳汁があふれ出てきてしまう。(変態)
最初の対戦相手に選んだのは、「バンテリンドームナゴヤ」だ。中日ドラゴンズのホーム球場である。
長野県民である私が、ハマスタの次に訪れた回数が多い球場だ。想い出も多いし、思い入れも強い。
「クレイジー野球軍」の開幕戦のカードとしては、これ以上の相手はいないだろう。
①【距離】横浜から名古屋へのルート
走破する上での最も重要なファクター。当然ながら「距離」だ。
まずはGoogleMapsに距離を聞いてみる。
夜中の2時に何をやっているんだという問題はさておき、GoogleMapsから3つのルートが提示された。
- 長野まわりルート … 361km
- 静岡まわり御殿場ルート … 327km
- 静岡まわり箱根ルート … 320km
それぞれのルートを検証してみよう。
【論外】長野まわりルート(361㎞)
長野県民である私が断言しよう。このルートはあり得ない。(迫真)
神奈川県相模原市から山梨県を横断し、国道20号線を延々走る。そして長野県の伊那から木曽を抜けると、岐阜県の恵那市に出る。それから愛知県に侵入していくのだ。
言葉にすると簡単だし、クルマでの旅行なら悪くないルートだろう。
だが、徒歩で走るなら地獄だ。(断言)
山梨県と南信はランニング地獄
山梨県も伊那も木曽も、人間が走るようにできていない箇所が多すぎる。とにかく道が狭すぎるのだ。
特に「新笹子トンネル」は地獄だ。私が過去に挑戦した「山梨県横断マラソン」をご覧になっていただいた方ならお解りだろう。
【参考:山梨県横断チャレンジ(2022年)】
(未来の自分へ:リライトしたらブログリンクも貼ってね)
結論、長野まわりルートにメリットは無いに等しい。
41㎞の遠回りをして得られるものは、桔梗屋信玄餅を食べるチャンスくらいなものだろう。
【微妙】静岡まわり御殿場ルート(327㎞)
静岡県富士市のあたりから「北側」に分岐するルート。
箱根ルートより7㎞だけ距離が長くなるが、これはもはや誤差の範疇だろう。
富士サファリパークや伊勢原市を通るのは魅力的だ。私にとって未踏の地だからである。
しかし、未踏の地だからこその不安はある。コンビニや宿などの位置や、高低差の情報がさっぱり無いからだ。
時間的な余裕があれば選択の余地があるが、今回選択する可能性は今のところ低めだ。
【最短】静岡まわり箱根ルート(320㎞)
現実的には、このルートがベストチョイスだろう。
最短距離であるのと同時に、このルートの大半は走った経験がある。クレイジーランナーとしてYouTube活動を開始した初期にチャレンジした、「静岡県横断マラソン」のコースが完全に含まれている。
【参考:静岡県横断チャレンジ(2020年)】
(未来の自分へ:ここにもリライトしたブログリンク貼ってちょうだい)
愛知県豊橋市(幸公園) → 神奈川県小田原市(小田原城) … 202.0㎞
2020年のお正月にチャレンジするということで、この距離を設定した。
クソ懐かしい。この頃はまだサラリーマンをやっていた。(遠い目)
短いお正月休みの4日間を、このチャレンジに全ツッパしたのだ。我ながら素晴らしい。
このルートを選択すれば、過去の経験が大きな助けになってくれるだろう。
危惧する点があるとすれば、すでに知っているルートで気持ちが燃えてこないパターンが無いとも言えない。
【疑問】本当に320㎞なのか?
ハッキリ言おう。GoogleMapsの距離は鵜呑みにしてはいけない。ガチの最短距離だからだ。
走ってみると、だいたい1割増しになると考えた方がいい。
過去の「静岡県横断マラソン」の実績から、より現実に近い距離を算出しようとも考えた。が、2020年当時は走行距離を細かく記録するクセがついておらず、GoogleMapsの距離を鵜呑みにして走っていた。よって、参考にならない。
350㎞あると考えて本番に臨むのが賢明だろう。
②【日程】挑戦可能な時期を選定する
この「クレイジー野球軍」には、明確な難しさがある。それは挑戦の可否が、日本プロ野球の試合日程に大きく左右されることだ。
特に、パリーグ球場を目指すには「交流戦」の時期を狙うしかない。スタートラインに立つことがまず、至難の業なのだ。
今回の相手は中日ドラゴンズなので、一応シーズン通してチャンスはある。
しかし問題は、平気で11連勤とかしちゃうこの私が「野球を2試合も観つつ320㎞を走破する休みを取れるのか」という時間的制約にあった。
本当の敵は、忙しく働かねばならない現代社会だったのかもしれない。(たぶん違う)
【奇跡】1箇所だけチャレンジ可能な時期があった
ガチの奇跡だ。わずかな可能性の扉が開いた。
- 9月1日(日) 名古屋 中日 vs De 13:30~
- 9月5日(木) 横浜 De vs 広島 18:00~
ホントは9月3日に仕事が入っているのだが、1年で1日くらい休んでもバチは当たらないだろう。
幸い、どちらもチケットを取るのに苦労するような試合ではない。中日がユニフォーム配布イベントをやらない限り、観戦は可能なはずだ。
少し残念なのは、横浜スタートではなく名古屋スタートになってしまったことだ。
しかし、この機を逃したら2024年内のチャレンジは不可能になってしまう。背に腹は代えられない。
③実現可能なプランを考える
名古屋の試合が3時間でスパッと終わると仮定した場合、2試合の間には「97.5時間」の猶予がある。「4日と1.5時間」だ。
ちなみに昨年、2023年はバンテリンドームナゴヤで観戦したのは1回だけだ。その試合は東投手のマダックス(100球未満での完封)によって「2時間34分」で終了している。今年もコンパクトな試合をお願いしたいものだ。
ぶっちゃけ、4日間での320㎞はキツい。1日平均80㎞走る必要があるからだ。
私が過去最大にスペックを発揮した、「日本最速speedingお遍路」でも、1日の平均距離は60㎞強であった。
【参考:日本最速speedingお遍路(2022)】
(ここにもリンク張ってね)
四国の場合は19日連続かつ、勾配のキツい山々を多く越える必要があったので、単純には比較できない。だが、80㎞クラスを4日連続で走った経験はない。
だぶんムリだろう。(正直者)
【奇策】たった1つの、勝つための方法
(城田優)イメージはねーのか?バンテリンからハマスタまで駆け抜けるイメージはもうねーのかよ。
(市原隼人)…ある。
野球ファンたるもの、戦う前に降伏してたまるか。正面から勝てないのであれば、他の方法で戦えばいい。
97.5時間を、4日と1.5時間と捉えるのをやめよう。これは5日である。
試合後にスタートダッシュを決める
勝つ方法があるとすれば、マジでこれしかない。
バンテリンドームの試合を見終わってすぐ、レースをスタートするのだ。
16:30からスタートして、何時間走れるかはわからない。宿泊することを考えれば、4~5時間が現実的なラインだろう。
仮に初日に30㎞走れたとすれば、残りは290㎞。4日で72.5㎞ずつ走ればゴールできる計算になる。一気に実現の可能性が高まると言えるだろう。
愛知県の市街地はおそらく、深夜でも走ることは可能だろう。田舎と違って、その点は心強い。
④宿泊場所を考える
超長距離ランにおいて、宿泊場所は非常に重要だ。チャレンジの成否に直結する。
宿の選定のコツは、宿泊の選択肢が少ない地域からプランを考えていくことだ。
今回の場合は、ハマスタで観戦する「最終日(5日目)」からプランを練っていく。今回のルートでは、箱根まわりが最も宿の選定が難しいからである。
5日目のプランは2つ
4日目の宿は2択だ。
超簡単に言えば、箱根峠の目前で宿泊するか、箱根を越えてから宿泊するか、となる。
- 三島市からハマスタを目指す … 86㎞
- 小田原からハマスタを目指す … 53㎞
この2つのプランのうち、どちらが最終日にふさわしいか考える必要がある。
三島プランの実現性は?
正直、①の三島市プランの方が好きだ。最終日に86㎞も走らなければならないと考えると、秒で脳汁があふれてくる。(変態)
しかし、成功率が下がることも考慮しなければならない。
【三島プランの不安材料】
- 86㎞かつ箱根峠を越える必要性がある
- 悪天候の場合、成功率が極端に下がる
- 試合前にお風呂に入りたい(潔癖症)
これらの理由から、三島プランは非常に採用しづらい。
深夜でもゴールすればいい類のチャレンジとは違う。今回は、18:00までに観戦準備を整える必要があるのだ。
小田原プランが無難
小田原市街地からハマスタまでは53㎞。例え悪天候でも、じゅうぶんにクリアできる距離だ。
悪天候の場合、試合自体が中止になる可能性もあるが、それは考えても仕方ないだろう。
小田原城に「おはよう」の挨拶をしつつ最終日をスタートさせるのが、どうやら最善策だ。
4日目は頑張る必要がある
5日目がたった53㎞であることが確定したため、必然的に4日目以前にしわ寄せが来ることになる。
4日目は、体力の温存を考えずにムリをするべきタイミングだろう。
過去に「静岡県横断マラソン」で宿泊した、『駿河健康ランド』さんに宿泊することを第一に考えたが、小田原からの距離が74㎞しかない。もっと距離が必要だ。
静岡市街地には多くの宿があるが、仮に静岡駅から小田原まで走るとなると、今度は91㎞になってしまう。不可能な距離ではないが、ちょっとしんどいだろう。
【結論】4日目は90㎞クラス不可避
なんとか80㎞代前半の位置に宿を探してみたものの、なかなかいい宿が見つからない。価格にこだわらなければ候補はあるのだが。
そもそも、ここで数kmの調整をしても意味がない。
事実として、4日目に90㎞クラスのランが実現できないのであれば、このチャレンジ自体が破綻する。
この日程がかなりムチャであることを再確認させられた。(白目)
3日目も甘くはない
3日目の目安は、浜松駅から静岡駅で考えた。76㎞である。
決してムリな距離ではないのだが、翌日に91㎞が待っていると考えるとイージーではない。
できる限り早く宿に到着し、翌日の強敵に備える必要がある。
2日目は初日次第
2日目は、どこから浜松駅を目指すべきか。
これは、初日の動向が決まらないと選定できない。
バンテリンドーム → 浜松駅 … 104㎞
イメージとしては、少なくとも初日に40㎞はこなしておきたい。
2日目に70㎞クラスのランをするとなると、3日連続で70㎞オーバーのランが確定する。しかも、4日目は90㎞オーバーかつ箱根越えだ。無理ゲーに近い。
初日は宿泊するのか?
さて、やっと初日のプランを考える運びになった。
バンテリンドームで試合を見終わった後、どこまで走れるのか?
それは、宿の取り方に強く依存する。
【初日のオプション】
- 安全プラン … ふつうに宿に宿泊。できる範囲で距離を稼ぐ。
- 漫喫プラン … できる限り走り、ネカフェで仮眠する。2日目のランに不安が残る。
- 強行プラン … 寝ない。試合前に寝ておく。2日目の宿までぶっ通しで進撃を続ける。
もっともやる気が起きるのは③だ。最凶に頭が悪いプランであり、最高に興奮する。(変態)
しかし、現実的には仮眠が必要だろう。仮にぶっ通しで走る場合でも、多少の休憩は必要だ。
夜間に走るのはメリットもある。涼しいことだ。
日中の炎天下に走るより、はるかに体力を温存して距離を稼げるだろう。
結論、やや③寄りの②が最適解であると考える。
⑤【結論】名古屋~横浜320㎞の最終案
ここまで約2日考え込んだ末に、以下のプランを結論とした。
【第1回クレイジー野球軍・最終案】
- 1日目 … 65㎞ 豊川市の快活クラブ
- 2日目 … 64㎞ 掛川駅
- 3日目 … 65㎞ 駿河健康ランド
- 4日目 … 74㎞ 小田原城
- 5日目 … 53㎞ ハマスタ
『おい!今までの考察ガン無視じゃねーか!!』と思われたあなた。その通りだ。
ここまでの流れで薄々感じてはいたのだが、最終日からプランを考えたのは失敗であった。(本末転倒)
宿の選定を最優先で考えるのであれば、そのアイディアは間違ってはいない。しかし今回のケースでは、自分の体力面を最も重要なファクターとして計算する必要がある。そもそも、成功率が低いと言わざるを得ないくらい難しいチャレンジだからだ。
あと、自分が極端な「ポジティブスプリッター」なことも考慮に入れ忘れていた。
四国遍路でも初日に徳島市に到達するような狂人である。体力があるうちに、ガンガン走らせた方がいい。
超バランスのいいプランができた
我ながら素晴らしいプランだ。90㎞クラスのランが消えているどころか、80㎞を越えるランもない。
最長は、箱根越えの4日目である74㎞だ。決してムリな距離ではない。
しかし、4日目より明らかにヤバいのは1日目である。65㎞だが、スタートは試合が終わってから。最速でも16:30だろうし、延長戦にでもなれば18:00スタートの可能性もある。こればかりは運だ。
成功のカギは2日目
1日目が仮眠になることから、2日目のランにも不安が付きまとう。
- スタート時間の遅れ
- 睡眠不足による体力不足
- コインランドリー問題
バンテリンドームを出発してから豊川市に辿り着くのは、早くても0時を回っているだろう。そこから8時間パックでネカフェに入るとしたら、早朝のスタートは不可能だ。10時くらいからスタートし、不完全なコンディションで掛川まで走る必要がある。
さらに、コインランドリーの問題もある。これはデカい。(迫真)
私はクレイジーランナーである。走るために荷物を極力小さくしたいタイプだ。よって、着替えの類はいっさい持ち歩かない。
ホテルであれば浴衣などの館内着があるため、洗濯をするのに困らない。しかしネカフェはダメだ。スッポンポンでコインランドリーを回すわけにはいかないので、重量増を受け入れて着替えを持ち歩くか、下着のみの洗濯とするかの2択を迫られる。
潔癖症としては地獄だ。(白目)
この問題は、チャレンジ開始前に解決しておく必要がある。着替えを持ち歩くのなら、私が今現在所持しているバックパックでは容量不足だ。新規に購入する必要がでてくる。
⑥【まとめ】成功したいなら力を取り戻せ
「冒険計画書」とは偉大なものだ。
ここまで考えを詰めるまでは、『かなり難しいチャレンジだ』と漠然と思っていた。
だがプランを詰めてみれば、『けっこういけそうだな』と思い直すことができた。
人間の感覚などあてにならない。大事な決断は、「数字」をもってするべきだ。これは品質管理課の係長だったサラリーマン時代から変わらないポリシーである。
自分への宿題
この記事を書いている2024年3月時点では、このチャレンジに成功することはムリだ。
100%ムリである。(キッパリ)
しばらく長距離ランに挑んでいないため、身体ができていない。体重も増えてしまっている。
近年では高スペックを誇っていた、「日本最速speedingお遍路」に挑戦したとき並みのコンディションが戻ってくれば、成功は圏内だろう。
- 夏場に月平均500㎞オーバーを連発
- 体重64㎏以下
この2つの条件をクリアできれば、「クレイジー野球軍」の初挑戦を成功で終えられる確率が高まる。
ぜひ、余裕をもって野球観戦を楽しんでいただきたい。頑張れ。(他人事)
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