【冒険計画書】松本市から飛騨市に直進行軍する(蝶ヶ岳越え)

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”クレイジーランナー”とはいったい何者なのか?(自己紹介)

【更新情報】

※2022年10月 上高地チャレンジ前に冒険計画書立案

※同月 上高地チャレンジ成功後、距離の間違いを修正

松本城から24時間以内に、信州を囲む十州を攻略する企画”足軽の野望”。実はまだ、甲斐の国しか攻略できていない。次に目指しているのは飛騨の国だ。

目的地としては、室町時代に江馬時盛・時経らが築城した高原諏訪城(たかはらすわじょう)が名前的には良いのだが、現在は何も残っていない。江馬氏館跡公園の中に飛騨江馬氏下館(ひだえまじしもやかた)がある。お庭などもあり、非常に風光明媚で美しい。こちらをゴールとして設定したいと思う。

 

【ルート】信濃から飛騨に抜ける方法とは?

普通、松本市民が飛騨に行く場合には『白骨温泉を経由して安房トンネルを抜ける』ルートを経る。車で行くならこうだ。

しかし、残念ながら安房トンネルは有料の自動車専用道路だ。人間が歩いて通ることはできない。隣接する安房峠を越えればいいじゃないかと思われるかもしれないが、こちらはクルマでも5時間かかるという非常に困難なルートだ。宿泊なしで飛騨に抜けるのは極めて難しいだろう。桁違いのパワーを誇る、エリック・ワイナイナさんであれば可能だとは思うのだが。

となると、単日で松本市から飛騨市に抜ける方法は”蝶ヶ岳・上高地ルート”しかないというのが私の見解だ。この記事を読んでいる方で他のルートをご存じであれば、ぜひご連絡を頂きたい。

 

【課題】蝶ヶ岳・上高地経由で飛騨に抜ける手順

では、蝶ヶ岳・上高地ルートを真剣に考えてみよう。便宜上、距離と難易度を鑑みて4つのブロックに分けて考えてみる。

 

①松本城 → 三股登山口(26.2㎞)

まずはスタートだ。松本市の市街地から、蝶ヶ岳の麓まで。

イージーかと思いきや、標高は750mも登る。距離だけを額面通りに受け取るのは危険かもしれない。油断大敵だ。

ちなみにファイナルコンビニは11.9㎞地点道の駅アルプス安曇野ほりがねの里も近くにある場所だ。ここからずいぶん商店がないことになる。完全なる準備が必要となる。

 

②三股登山口 → 蝶ヶ岳(6.2㎞)

シンプルに蝶ヶ岳の登山だ。パブリックな目安登山時間は5時間10分だ。(片道・登りだけの場合)たった6.2㎞1319mから2677mまで登る。登山としては、比較的簡単な部類だ。

私はすでに、この区間だけは経験している。ピストン登山を行ったのだが、そのときの登りタイムは2時間34分であった。そのときの様子はYouTube動画でご覧いただける。よかったら下記のリンクからどうぞ。

③蝶ヶ岳 → 上高地(13.7km)

蝶ヶ岳のピークから上高地を目指す。この道は経験がないのだが、情報を見る限り険しい道ではない。ほぼ高低差のない稜線を行くようだ。

まずは徳沢園を目指す。蝶ヶ岳山頂からおよそ7.3km。蝶ヶ岳徳沢ルートの出発点だ。トイレ、食堂と土産物屋さんがある。うまくいけば利用できるだろう。目安時間は2時間40分となっている。おそらく私の場合、1時間30分程度になると思われる。

徳沢園から6.4㎞で上高地バスターミナルだ。ここも目安時間は2時間となっているが、走れるのであれば1時間はかからないだろう。ここでも食事とトイレが利用できる。

ここまでの46.1kmは、比較的問題なくいけるだろう。問題はここからなのだ

【追記】2022年10月のチャレンジを終えて、この第3ステージがイチバンの誤算であった。距離を短く認識していたし、パブリックタイム2時間40分もどこからもってきたかわからない。調べなおしたら、徳沢ルートのパブリックタイムは上高地スタートで登り6時間40分、下りが5時間ジャストだ。

 

④上高地 → 飛騨江馬氏下館(53.6 or 38.7㎞)

グーグルマップでいくと53.6㎞。なんとこのルート、安房峠を越える必要がある。結局通るんかい!!と叫びたくなってしまったのだが、このルートはやはり遠回り過ぎる。他のルートも考慮したい。

距離的ショートカットを試みるのであれば、焼岳(やけだけ)登山を行うルートがある。北アルプス唯一の活火山で、2455mの高さがある。全部で5つのルートがあるが、上高地ルートが最も険しいようだ。梯子や鎖場をクリアする必要がある。しかしながら、そもそも難易度の高い山ではない。

上高地からのコースタイムは4時間20分。距離は4.9㎞で、1505mから900m以上登ることになる。元気なら2時間強でいけるとは思うが、すでにフルマラソンの距離と山を一つ越えている。少なくとも3時間はかかると考えた方がいいだろう。

焼岳からの下山は、中尾高原ルートを使う。標高1134m中尾高原口バス停駐車場まで、1300mを一気に下ることになる。それほど険しくはないらしいが、この高低差には参るかもしれない。距離は5.3㎞、コースタイムは2時間30分。明らかに上高地ルートよりは楽なことがわかる。が、この段階で残っている体力はどのくらいだろうか?2時間かかると思っていた方がいいかもしれない。

中尾高原口バス停駐車場付近は温泉街だ。宿泊施設は何件もあるが、商店に関してはあるかはわからない。ここを出発すると、あとは車道だ。奥飛騨湯ノ花街道を行く。この道沿いであれば、パラパラ商店がある。

飛騨江馬氏下館まで、28.5㎞のランとなる。2つの山を越えた後この距離を走るのは地獄だろう。考えただけで吐きそうになる。でも大丈夫、私はクレイジーランナーだからだ。何かに挑戦するとき、根拠のない自身は非常に重要だ。

 

【まとめ】飛騨攻略に必要な距離と難易度

さて、安房峠ルート53.6㎞焼岳ルート38.7㎞、どちらが攻略しやすいだろうか?上高地までの距離を加えたトータル距離は…

  • 安房峠ルート 95.5㎞
  • 焼岳ルート  80.6㎞

となる。距離だけを考えれば焼岳ルートだが…。高低差が楽なのは圧倒的に安房峠ルートだ。今の段階で判断するのなら、完全に焼岳ルートをチョイスする。15㎞の差はやはり大きいし、焼岳という目標もあるのもメンタル的に良い影響をもたらすだろう。しかし、道迷いのようなリスクは明らかに高まる。時間帯もシビアに考えないと、山中で日没を迎えるような事態もあり得るだろう。

 

【中間目標】松本城から蝶ヶ岳をピストン登山する

飛騨攻略の道筋は見えた。しかし、まだ経験不足で見えない部分も大きい。そこで、蝶ヶ岳ピストン訓練を再び実施しようと思う。ただし、今回は三股登山口からではなく松本城からのピストンとする。距離としては61.4㎞だ。簡単な課題ではないだろう。ランニング後の登山、そして登山後のランニングのスペックがわかるはずだ。このチャレンジは撮影を行い、YouTubeでも公開する予定だ。ぜひそちらもご覧いただきたい。

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